「 容積の絵画 」 信田俊郎 / シダアートスタジオ代表
30年余り抽象絵画を考えてきた。キャンバスという矩形の構造である垂直性と水平性を、絵画の内部に取り込んでいくという方法で制作を続けてずいぶん経った。私の考えでは、このことによって絵の内部が常に絵の外とつながっている、言い換えれば、一枚の絵が同時に断片でもあるような、自己完結しない絵画ができたと思う。
絵画は、色彩による2次元の表現であり、それは面積の話のように思えるが、私は絵画の容積ということが頭から離れない。できることなら、私の絵の前に立った人とつながっているような、あるいはまた、その人を包み込むような、3次元的な色彩の場としての絵画空間を生み出したいと願っている。
Artist Profile:Shida Toshiro
1953年 新潟県佐渡市生まれ / '78 新潟大学教育学部美術科卒業 / '79 初個展(アトリエ我廊、新潟) / 以降個展を中心に活動 / '11 「新潟の画家たち」(新潟県立万代島美術館)





Japanese Heart Series
日本の伝統工芸的な手法を取り入れたハートのオブジェ。
2019年10月 游文舎個展(柏崎)
10月5日から14日まで、游文舎(柏崎)にて、開館11周年記念として個展を企画していただきました。、広いスペースに新作と旧作を並べた油彩の展示をしています。
1988年の創庫美術館出品作、2006年個展、2011年万代島美術館出品作、そして今年6月以降の新作7点ほどを二つのスペースに分けて展示しました。バランスよく展示できたと思います。











Information

2019年4月 ギャラリーみつけ個展
光の場所 The presence of light

4月20日(土)~5月19日(日)
年明け後、集中的に制作した大作中心の展示です。すべて油彩。17点。



グリットから生まれた長方形たちを画面上で移動させながら存在させる。

一つの画面が完結した印象を与えない、言わば部分または断片。






2016年
3月
06日
日
新津美術館主催 「東区の隠れた名品展」に作品展示
今から22年前、1994年制作の油彩「SHIMA1994」F100号が展示されています。
懐かしく対面してきました。制作当時を思い出しました。新潟市立木戸中学校に所蔵されているものです。


